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療
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なお
ふりがな文庫
“
療
(
なお
)” の例文
風や水が何万年か経って岩石に巨人像を刻み込むように、この像にも鎖されていた三年のうちに、
傴僂
(
せむし
)
を
療
(
なお
)
してしまったものがあったのだ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
三度も手術を受けて、そしてまだいつ
療
(
なお
)
る見込みもつかない。私は
怺
(
こら
)
えるには怺えます。けれども悲しいのはかなしい。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
いったいに赤児に注射するときでも、女はそれを平気な顔で眺め、こうすれば
療
(
なお
)
るものだと信じているらしかった。
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「はい、ここらのものは病気になるとみんな先生のおうちの床下にはいって
療
(
なお
)
すのでございます。」
セロ弾きのゴーシュ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それに病人を
療
(
なお
)
すと云っても、薬一服盛るのでもなし、荒神の護符を飲ませるのでもない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
これなら頭もしばらくすれば必ず
療
(
なお
)
るであろうと喜んだ。
馬車
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「それだから君は、僕が
先刻
(
さっき
)
傴僂
(
せむし
)
が
療
(
なお
)
っていると云ったら、
嗤
(
わら
)
ったのだよ。自然がどうして、人間の眼に止まる所になんぞ、跡を残して置くもんか」
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
あるとき嘉十は、
栗
(
くり
)
の木から落ちて、少し左の
膝
(
ひざ
)
を悪くしました。そんなときみんなはいつでも、西の山の中の湯の
湧
(
わ
)
くとこへ行って、小屋をかけて
泊
(
とま
)
って
療
(
なお
)
すのでした。
鹿踊りのはじまり
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
オヤオヤ、この傴僂は
療
(
なお
)
っているんだぜ。不思議な暗合じゃないか。扉の浮彫では耶蘇に治療を
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
療
常用漢字
中学
部首:⽧
17画
“療”を含む語句
治療
療治
療法
揉療治
荒療治
施療
療養
治療法
外療
療養所
療治代
施療院
施療所
紅療治
同種療法
手療治
醫療
電気療法
針療治
駆黴療法
...