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異臭
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いしゅう
ふりがな文庫
“
異臭
(
いしゅう
)” の例文
異臭
(
いしゅう
)
に驚いて急止した馬は、もう一歩で屍骸を踏みつけるところまで接近していた。この発見の光景を、犯人はかたわらで見ていたのである。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
風が出てきて、
余燼
(
よじん
)
がスーと横に長引くと、
異臭
(
いしゅう
)
の籠った白い煙が、意地わるく避難民の行手を
塞
(
ふさ
)
いで、その度に、彼等は、また
毒瓦斯
(
どくガス
)
が来たのかと思って、
狼狽
(
ろうばい
)
した。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
火は消しもする、はらいもする、が、もうもうと
間道
(
かんどう
)
のなかへこもりだした煙はおえぬ。しかも
異臭
(
いしゅう
)
をふくんだ獣油の黒煙が、でどころがなく、
渦
(
うず
)
をまいてふたりをつつんだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
異臭
(
いしゅう
)
のよどんだなかで
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
それから
異臭
(
いしゅう
)
を放つ
皺
(
しわ
)
くちゃのハンカチーフ迄、すっかり卓子のうえに取出した。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
多年の直感が何か
異臭
(
いしゅう
)
をそこに
嗅
(
か
)
ぎつけたものらしい。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“異臭”の意味
《名詞》
異 臭(いしゅう)
変なにおい、特に嫌なにおいを指す。
(出典:Wiktionary)
異
常用漢字
小6
部首:⽥
11画
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“異”で始まる語句
異
異形
異様
異名
異体
異口同音
異議
異存
異状
異見