番兵ばんぺい)” の例文
そうして、ふたりでとびらのところへいって、ドンドンたたいて、大声にさけびました。番兵ばんぺいがそれをききつけて、王さまにもうしあげました。
アーチの下には、ニシキもようの服装ふくそうをした番兵ばんぺいたちが、えの長いやりをかたわらにおいて、すわりこんで、サイコロあそびをしていました。
「そのとき、表門には、ふたりの子どもが番をしていたのですよ。その子どもたちを、ごらんになりましたか。門柱のところに、番兵ばんぺいのように立っていたっていうのですが。」
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
シロクシナス番兵ばんぺい見返みかへりまして、わうの詩を手に取り上げ、シ
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「うん年老としよりの番兵ばんぺいだ。ううはははは。」
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
なにしろ、王さまが門という門を番兵ばんぺいですっかりかためさせてしまったのですから、この運命うんめいからのがれることはとてもできなかったのです。
番兵ばんぺいの姿も見えなければ、通りも、家も見えません。ただ、海がひろがっているばかりです。
「ううははは、あをじろ番兵ばんぺいだ。」
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
乳母うばは、あくる朝、夜のあいだにだれかおしろへはいってきたものはないかと、番兵ばんぺいにたずねてみました。ところが番兵は
しかし、この町は、こうして地上にとどまることをゆるされてはいますが、この町の塔には屋根がなくて、うつろで、がらんとしています。門にはとびらもないし、番兵ばんぺいや、兵士へいしの姿も見えません。
「ふふふ青白あをじろ番兵ばんぺいだ。」
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
そうすると、死にかかってる王さまが、むっくり起きあがって、わしが目をねむったら、時をうつさずこのお医者のくびをはねろと、番兵ばんぺいに命令しました。
そこで、漁師りょうしはかえっていきました。おしろのそばまできてみますと、お城はまえよりもずっと大きくなって、大きな門にはすばらしいかざりがしてあります。とびらのまえには番兵ばんぺいが立っています。
「その五百は、もうおらのもんではござりません。二百は番兵ばんぺいにくれてやりました。あとの三百は、ユダヤ人が両替りょうがえしてくれましただ。法律ほうりつのうえからいや、おらのものは一文いちもんもねえでござります。」
百姓ひゃくしょうさんがおしろの門のまえまできますと、番兵ばんぺいがいいました。