町端まちはづ)” の例文
が、目貫めぬきまちぎた、次第しだい場末ばすゑ町端まちはづれの——とふとすぐにおほきやまけはしさかります——あたりで。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
父の墓は町端まちはづれの小高い丘の上にあつて、丘の下の墓地へ上る路の向ひ側には、皮肉なことに、この男の家があつた。二階家で、墓参の途中一寸頭を廻せば二階の様子などはまるで見透しだつた。
鳥羽家の子供 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)