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町奉行
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まちぶぎょう
ふりがな文庫
“
町奉行
(
まちぶぎょう
)” の例文
さて、……
町奉行
(
まちぶぎょう
)
が
白洲
(
しらす
)
を立てて驚いた。
召捕
(
めしと
)
つた屑屋を送るには、槍、鉄砲で列をなしたが、奉行
役宅
(
やくたく
)
で
突放
(
つっぱな
)
すと
蟇
(
ひきがえる
)
ほどの働きもない男だ。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それを護送するのは、京都
町奉行
(
まちぶぎょう
)
の配下にいる
同心
(
どうしん
)
で、この同心は罪人の親類の中で、おも立った一
人
(
にん
)
を大阪まで同船させることを許す慣例であった。
高瀬舟
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
細君の読み上げる文章は、まるで旧幕時代の町人が
町奉行
(
まちぶぎょう
)
か何かへ出す訴状のように聞こえた。その口調に動かされた健三は、自然古風な自分の父を眼の前に
髣髴
(
ほうふつ
)
した。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
町奉行
(
まちぶぎょう
)
が、いかに重大な事件だからといって、
夜間
(
やかん
)
将軍と膝をつきあわせて話すということなどは絶対にない……ナンテことは言いッこなし。物には例外というものがある。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
天下の町人と云う
廉
(
かど
)
で見附から
町奉行
(
まちぶぎょう
)
へ引渡しになって、別に
科
(
とが
)
はないが、天下の飾り道具を持出した廉で吟味中
入牢
(
じゅろう
)
を申し付けると云うので、暮の廿六日に牢
行
(
ゆき
)
になりました。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
百姓の難渋を見ていることが出来ないというので、死を決して増上寺から不正の升を
掠
(
かす
)
めて
町奉行
(
まちぶぎょう
)
に告訴した、権之助のために増上寺の不法は
廃
(
や
)
められたけれども、かれはそれがために罪に問われて
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
“町奉行”の解説
町奉行(まちぶぎょう)とは、江戸時代の職名で、領内の都市部(町方)の行政・司法を担当する役職。幕府だけでなく諸藩もこの役職を設置したが、一般に町奉行とのみ呼ぶ場合は幕府の役職である江戸の町奉行のみを指す。また、江戸以外の天領都市の幕府町奉行は大坂町奉行など地名を冠し遠国奉行と総称する。なお、後北条氏の例のように、江戸時代以前に町奉行という役職が用いられたこともある。
(出典:Wikipedia)
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
奉
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“町奉行”で始まる語句
町奉行所
町奉行付
町奉行衆