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生身
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しょうじん
ふりがな文庫
“
生身
(
しょうじん
)” の例文
風大
(
ふうだい
)
を揺り落し、その次は
火大
(
かだい
)
、その次は
水大
(
すいだい
)
、最後に
地大
(
ちだい
)
を揺り動かして、かくて夜明けまでには本来の大地に、
生身
(
しょうじん
)
の
心耳
(
しんに
)
をこすりつけて
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
おもうに、因縁の真理に徹し、
般若
(
はんにゃ
)
の空を、真に味わい得た人こそ、まさしくそれは中道を歩む人です。げに
生身
(
しょうじん
)
の
活
(
い
)
きた観音さまは、かかる人々のうちから誕生するのです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
大仏殿を焼いた
平重衡
(
たいらのしげひら
)
は、囚われた後に「
生身
(
しょうじん
)
の如来」と言わるる法然房に懺悔して言う、——平家が権力を持ったころには自分はただ「世の望み」にほだされて驕慢の心のみ深かった。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
おのれを
生身
(
しょうじん
)
の
普賢
(
ふげん
)
になぞらえまたあるときは
貴
(
とうと
)
い
上人
(
しょうにん
)
にさえ礼拝されたという女どものすがたをふたたびこの流れのうえにしばしうたかたの結ばれるが如く浮かべることは出来ないであろうか。
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
といったような現象を考え合わせてみると、只今の怪現象も、必ずしも
生身
(
しょうじん
)
の変態不動でもなければ、手品つかいのたわむれでもなかったとは言い得られる。
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
一足入れば歌舞の天女、
生身
(
しょうじん
)
の
菩薩
(
ぼさつ
)
が
御来迎
(
ごらいごう
)
じゃわい
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“生身”の解説
生身(しょうじん、しゃうじん、しゃうしん、さうじみ)とは、生まれながらの身体を言う。父母から生まれた身体一般を指し、釈迦の肉体を意味し、仏像の対語として用いられる。
のちに、特に仏・菩薩が衆生を救済するために化現(けげん)する化身(けしん)としての身体と同一視される。
(出典:Wikipedia)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死