生育そだつ)” の例文
是天地方円はうゑんあひだ生育そだつゆゑに、天地のかたちをはなれざる事子の親にるに相同じ。雪の六出りくしゆつする所以ゆゑんは、ものかず長数ちやうすういん半数はんすうやう也。
僕は八歳やつつの時から十五の時まで叔父のうち生育そだつたので、其頃、僕の父母は東京に居られたのである。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
されどその民の土やせて石多く風つよく水少なかりしかば、聖者ひじりがまきしこの言葉ことのは生育そだつに由なく、花も咲かず実も結び得で枯れうせたり。しかしてその国は荒野あれのと変わりつ。
詩想 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)