生地いくぢ)” の例文
ふと、おまへさんのやうな生地いくぢのないものはない、あづけたものをあづからないとはれて、はいとつてかへつてるとふのは、ういふわけです、ことあたまきずけられてかへつてるとは
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
あんま生地いくぢすぎる、そんな生地いくぢのない人と連添つれそつてゐるのはいやだ、此子このこはおまへさんのだからお前さんが育てるがい、わたしはもつと気丈きぢやうな人のところへ縁付かたづくから、といふ薄情はくじやうぶん
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)