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瓢逸
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ひょういつ
ふりがな文庫
“
瓢逸
(
ひょういつ
)” の例文
文壇の事に
晦
(
くら
)
い坂本はその雑誌記者で新進作家川田氏に材料を貰い、それを坂本一流の
瓢逸
(
ひょういつ
)
また
鋭犀
(
えいさい
)
に戯画化して一年近くも連載した。
鶴は病みき
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
私はこの遊びが好きで、よく父にせがんだものであった。父はふだんは陰気で黙りがちであったが、そんな時には巧まない
瓢逸
(
ひょういつ
)
なところが見られた。
桜林
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
藤原の、からだのこなしにはどこか
瓢逸
(
ひょういつ
)
のところがある。答弁の句切り句切りに、ひょこひょことお辞儀するのだ。
議会見物
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
二人の
瓢逸
(
ひょういつ
)
の潜水夫は追って二点の・・となり、やがて、蒼い蒼い空の深海の中へ沈んでしまった。
ノンシャラン道中記:07 アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
と
瓢逸
(
ひょういつ
)
な態度が消えてしまって、法水は俄然厳粛な調子に変った。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
何処
(
どこ
)
か
寂然
(
せきぜん
)
として、
瓢逸
(
ひょういつ
)
な街路便所や
古塀
(
こべい
)
の壁面にいつ誰が
貼
(
は
)
って行ったともしれないフラテリニ兄弟の喜劇座のビラなどが、少し
捲
(
めく
)
れたビラじりを風に動かしていたりする。
巴里の秋
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
家にはいま六つになる妹がいますが、父は時にそんな幼いものを相手に、玩具の
三味線
(
しゃみせん
)
などを手にして、おどけて見せることがあります。そんな時の父には、巧まない、
瓢逸
(
ひょういつ
)
なところが見られます。
わが師への書
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
瓢
漢検準1級
部首:⽠
17画
逸
常用漢字
中学
部首:⾡
11画
“瓢”で始まる語句
瓢箪
瓢
瓢箪池
瓢箪鯰
瓢形
瓢箪形
瓢亭
瓢酒
瓢然
瓢簟山