玉髄ぎょくずい)” の例文
旧字:玉髓
あんずやすももの白い花がき、ついでは木立こだちも草地もまっさおになり、もはや玉髄ぎょくずいの雲のみねが、四方の空をめぐころとなりました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
玉髄ぎょくずいのような、玉あられのような、また蛋白石たんぱくせきを刻んでこさえた葡萄ぶどうの置物のような雲の峯は、たれの目にも立派に見えますが、蛙どもにはことにそれが見事なのです。
蛙のゴム靴 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
雲は光って立派りっぱ玉髄ぎょくずい置物おきものです。四方の空をめぐります。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)