“獅子身中”の読み方と例文
読み方割合
しししんちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
獅子身中しししんちゅうの虫とは、机博士、おまえのことだ、おまえは盗人ぬすびとのようにわたしの部屋へしのびこんだ。しかし、それは許してやろう。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おれたちこそ、実に徳川にとっては獅子身中しししんちゅうの虫だ。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「思えば、頼みになりそうでならぬのは親類共——水戸はあのザマで、最初から徳川にとっては獅子身中しししんちゅうの虫といったようなものだし……紀州は、もう初期時代からしばしば宗家に対して謀叛むほんが伝えられているし、尾張は骨抜きになっている」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)