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獅噛火鉢
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しがみひばち
ふりがな文庫
“
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)” の例文
そこで、右の三人が、例の
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)
の
周囲
(
まわり
)
に取りつくと、合羽を取った大小二人の者は、南条力と、五十嵐甲子雄でありました。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「その人でしょう、屹度。お父さんに似ていません。僕が習っていた頃、先生は
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)
のような顔をしていました」
ロマンスと縁談
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
ちょっと客も
途絶
(
とだ
)
えたので、番頭と小僧が
店頭
(
みせさき
)
の
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)
を抱き合って、何やら
他愛
(
たあい
)
もないはなしに笑いあってると、
凍
(
い
)
てついた土を踏む跫音が
戸外
(
そと
)
に近づいて
早耳三次捕物聞書:03 浮世芝居女看板
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
荒い格子を覗くまでもなく中は見通しの二た間、形ばかりの古い
箪笥
(
たんす
)
が一と
棹
(
さお
)
、
葛籠
(
つづら
)
が一つ、割れた
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)
、芯の出た座蒲団など——見る影もない
惨憺
(
さんたん
)
たる
住居
(
すまい
)
です。
銭形平次捕物控:058 身投げする女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
座敷に出てる
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)
を
担
(
かつ
)
ぎ出して持って行ったのさえも気が附かなかったという一ツ話が残っている位、その頃はよく有名なお茶屋などの
猪口
(
ちょこ
)
とか
銚子袴
(
ちょうしばかま
)
などを
袂
(
たもと
)
になど忍ばせて行ったもの
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
唐金
(
からかね
)
の
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)
の縁に
両肱
(
りょうひじ
)
を置いて、岩永左衛門が阿古屋の琴を聞いている時と同様の姿勢を崩さない当の
談敵
(
はなしがたき
)
が、眼前に眼をなくしていることに、ふいと気がついたものだから失笑し
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
月心院の一間で、机竜之助が、頭巾も取り、被布も取払って、真白な木綿の着衣一枚になって、大きな
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)
の縁に
両肱
(
りょうひじ
)
を置いて、岩永左衛門が
阿古屋
(
あこや
)
の琴を聞くような形をして、黙然としている。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
獅
漢検準1級
部首:⽝
13画
噛
漢検準1級
部首:⼝
15画
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
鉢
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
“獅噛”で始まる語句
獅噛
獅噛面
獅噛付
獅噛附