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猜疑
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うたがい
ふりがな文庫
“
猜疑
(
うたがい
)” の例文
「その
猜疑
(
うたがい
)
は
理
(
ことわり
)
なれど、
僕
(
やつがれ
)
すでに罪を悔い、心を翻へせしからは、などて
卑怯
(
ひきょう
)
なる
挙動
(
ふるまい
)
をせんや。さるにても黄金ぬしは、
怎麼
(
いか
)
にしてかく
恙
(
つつが
)
なきぞ」
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
夜昼となくその高殿から、
嫉妬
(
ねたみ
)
と
猜疑
(
うたがい
)
と
呪咀
(
のろい
)
とをもって、妖精のように桂子が、自分たちを看視していることだろう。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかし岸本は、節子と彼との年齢の相違から起って来る
猜疑
(
うたがい
)
深い心までも彼女の前には隠すまいとした。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
われに
好
(
よ
)
き
計略
(
はかりごと
)
あり、及ばぬまでも試み給はずや、
凡
(
およ
)
そ
狐
(
きつね
)
狸
(
たぬき
)
の
類
(
たぐい
)
は、その
性質
(
さが
)
至
(
いたっ
)
て
狡猾
(
わるがしこ
)
く、
猜疑
(
うたがい
)
深き獣なれば、
憖
(
なまじ
)
いに
企
(
たく
)
みたりとも、
容易
(
たやす
)
く捕へ得つべうもあらねど。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
“猜疑”の意味
《名詞》
猜 疑 (さいぎ)
人の言動に、何か裏があるのではないかと疑うこと。
(出典:Wiktionary)
猜
漢検1級
部首:⽝
11画
疑
常用漢字
小6
部首:⽦
14画
“猜疑”で始まる語句
猜疑心
猜疑深
猜疑嫉妬
猜疑褊狭