トップ
>
犂
>
すき
ふりがな文庫
“
犂
(
すき
)” の例文
日本の
犂
(
すき
)
は非常に不細工に見える(図51)。だが、見た所よりも軽い。鉄の部分は薄く、木部は
鳩尾
(
ありさし
)
のようにしてそれに入っている。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
この
若駒
(
わかこま
)
はかなり方々を
彷徨
(
ほうこう
)
したのだったが、今はひとりでにもどってきて、民族の
犂
(
すき
)
につながれようとしていた。数人の友の実例で十分だった。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
バサウリュークは
犂
(
すき
)
を渡しながら、『あすこを掘るのぢや、ペトゥロー、あすこにやあな、お主やコールジュが夢にも見たことのないやうな
黄金
(
かね
)
がたんまり埋まつてをるのぢや。』
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
しかるに論者は一方においては
冗官
(
じょうかん
)
を
汰
(
た
)
すべし、不急の土木を廃すべし、地税を減ずべしと
疚痛惨怛
(
きゅうつうさんたん
)
、かの
舜
(
しゅん
)
が歴山の野に
犂
(
すき
)
によって
佇
(
たたず
)
み、
旻天
(
びんてん
)
に号哭したるがごとく嘆訴すれども
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
それで
駅次馬
(
えきつぎうま
)
は少ししかいないし、馬はみな
野良
(
のら
)
に出てます。ちょうどこれから
犂
(
すき
)
を入れる時だから馬がいるんです。どこの馬も、駅のもなにもかも、そっちに持ってゆかれてるんです。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
大工にも
棺槨
(
かんかく
)
を
誂
(
あつら
)
え、みずから
犂
(
すき
)
をとりて墓を掘り、父老、女房、勇蔵夫婦の朋友を呼びて野辺送りに立たしめたり、阿園が尼になるの一事は、里方は痛く怒りたれど、これも彼が周旋にて
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
埋まっている壺を、お前の
犂
(
すき
)
で日向へ掘り出せ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
又別の区分には
犂
(
すき
)
、
耨
(
くわ
)
、その他あらゆる農業用具があり、いくつかの大きなテーブルには米、小麦、その他すべての日本に於る有用培養食用産品が、手奇麗にのせてあった。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
目を挙げて経済世界のありさまを見れば、秋風
寂寞
(
せきばく
)
、満目荒涼、ただ黄面
痩骨
(
そうこつ
)
、人鬼相半ばするの老若男女が
犂
(
すき
)
を揮い、
杼
(
ひ
)
を握るを見るなり。その従事する職業はもとより自由の職業にあらず。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
客は
荒田
(
こうでん
)
と近ごろ
犂
(
すき
)
を入れた畠との間を、拾うようにして進まなければならなかった。チチコフはそろそろ疲れを覚えはじめた。ともすれば足の下からじくじくと水の浸み出すような
箇所
(
ところ
)
が多かった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“犂(プラウ)”の解説
プラウ(en: plough、plow)とは、種まきや苗の植え付けに備えて最初に土壌を耕起する農具であり、トラクターの作業機である。和訳では犂鋤(りじょ、すき)。
(出典:Wikipedia)
犂
漢検1級
部首:⽜
12画
“犂”を含む語句
鋤犂
伊犂
犂牛
犂返
泥犂
犂鋤
犂鑱