“片息”の読み方と例文
読み方割合
かたいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助には、平岡の凡てが、恰も肺の強くない人の、重苦おもくるしい葛湯くづゆなか片息かたいきおよいでゐる様に取れた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
どうしたことだとたずねると、音七と半兵衛は片息かたいきをつきながら
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
わたし遣せしに其日の夕暮ゆふぐれ九助あをくなりて馳來りしに付何事にやと相たづね候所曼陀羅紛失ふんじつの次第斯樣々々と片息かたいきになつて申聞候により私し工夫仕つりし所此儀他村の者の知べき程の間合まあひ之なく何れ村中の者ならんと心付候まゝ同人歸村のいはひと名付水呑村惣中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)