“かたいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片息60.0%
肩息40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたし遣せしに其日の夕暮ゆふぐれ九助あをくなりて馳來りしに付何事にやと相たづね候所曼陀羅紛失ふんじつの次第斯樣々々と片息かたいきになつて申聞候により私し工夫仕つりし所此儀他村の者の知べき程の間合まあひ之なく何れ村中の者ならんと心付候まゝ同人歸村のいはひと名付水呑村惣中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼はこの長者のくるしめるをよそに見かねて、貫一が枕に近く差寄りてうかがへば、涙の顔をしとね擦付すりつけて、急上せきあげ急上げ肩息かたいきしてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一寸法師の緑さんは、やっと目をくことが出来た。不気味な顔が、猩々しょうじょうの様に真赤になっていた。彼は肩息かたいきをしながら、ヒョロヒョロと立上ろうとした。
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)