“肩息”の読み方と例文
読み方割合
かたいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はこの長者のくるしめるをよそに見かねて、貫一が枕に近く差寄りてうかがへば、涙の顔をしとね擦付すりつけて、急上せきあげ急上げ肩息かたいきしてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一寸法師の緑さんは、やっと目をくことが出来た。不気味な顔が、猩々しょうじょうの様に真赤になっていた。彼は肩息かたいきをしながら、ヒョロヒョロと立上ろうとした。
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)