“急上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきあ50.0%
きふのぼ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はこの長者のくるしめるをよそに見かねて、貫一が枕に近く差寄りてうかがへば、涙の顔をしとね擦付すりつけて、急上せきあげ急上げ肩息かたいきしてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
貫一は歯を鳴して急上せきあげたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
防がんやうなく只濡ひたぬれなるに脊はまた汗なり一里に足らぬ峠なれど急上きふのぼりの急下きふくだりなれば大辟易の形となりぬやがて峠へ上りつきて餅屋にて云々しか/″\なりの者は通らずやと聞けば先におくだりになりましたと云ふさては梅花道人も谷へは落ちざりしかと安心しくだりとならば嶮しとて一跳ひとはねにせんものと雨を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)