舌打ちとともに燧石の火を移そうとしていると——角の海老床、おもて通りの御小間物金座屋、あちこちで雨戸を繰る音。
と云って、さっそく二人で枯枝を集め、腰の燧石で火を出して、それを枯枝に移して暖まりながら話しこんでいるうちに、強い風が吹いて来た。旅人はあわてて
「焚火はならぬ。燧石をどこやらで落としてしまいました。」と、男は暗いなかで冷やかに答えた。
“燧石”の意味
《名詞》
火打石。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“燧石”の解説
燧石(ひうちいし、すいせき、flint、フリント)または火打石は、非常に硬質な玉髄質の石英からできている岩石の一種。
チャートの一種であり硬い上に加工しやすいので、石器時代には世界遺産のスピエンヌの燧石鉱山に見られるように石器の材料として使用され、鉄器時代以降は火打石として利用されていた。モース硬度は6 - 7である。
日本の地質学界ではフリントという語を使用することはまれで、成因的には続成作用の過程で生成された二次的濃集沈殿岩なので珪質ノジュール(団塊)と呼ばれることが多い。
(出典:Wikipedia)
チャートの一種であり硬い上に加工しやすいので、石器時代には世界遺産のスピエンヌの燧石鉱山に見られるように石器の材料として使用され、鉄器時代以降は火打石として利用されていた。モース硬度は6 - 7である。
日本の地質学界ではフリントという語を使用することはまれで、成因的には続成作用の過程で生成された二次的濃集沈殿岩なので珪質ノジュール(団塊)と呼ばれることが多い。
(出典:Wikipedia)