“焼石”の読み方と例文
旧字:燒石
読み方割合
やけいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただただ、山一つ越せばいわ、ですすき焼石やけいしふみだいに、……薄暮合うすくれあい——猿ヶ馬場はがらんとして、中に、すッくりと一軒家が、何か大牛がわだかまったような形。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
味噌汁をこしらへるのに、味噌の煮え立つ前に、すべつこい焼石やけいしなべ衝込つゝこむものがある。かうすると味噌がはつと吃驚びつくりして、その瞬間に所謂いはゆる味噌の味噌臭い匂ひがくなつて、真実ほんとうの味となる。
影の大統領「いくら兵力を太平洋方面に注ぎこんでも、焼石やけいしに水ではないか」
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)