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焼木杭
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やけぼっくい
ふりがな文庫
“
焼木杭
(
やけぼっくい
)” の例文
担当の警官が飛んできて、
焼木杭
(
やけぼっくい
)
を掻きのけ、燃え残った外側の落し戸を壊して地下室をのぞきこんでいたが
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
掻き散らされた
焼木杭
(
やけぼっくい
)
に水をかけたように、いつとはなしに愉快な音色はその静寂のうちに消えてしまった。
世界怪談名作集:14 ラザルス
(新字新仮名)
/
レオニード・ニコラーエヴィチ・アンドレーエフ
(著)
相手が
上手
(
うわて
)
だったから
敵
(
かな
)
わない、一応は降参して、
向後
(
きょうこう
)
然様
(
さよう
)
なところへはまいりませぬと謝罪して済んだが、そこには又あやしきは男女の縁で、
焼木杭
(
やけぼっくい
)
は火の着くこと
疾
(
はや
)
く
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今まで深く茂った大きな
常磐木
(
ときわぎ
)
の森の間に、王宮と向い合って立っていた紅木大臣の
邸宅
(
やしき
)
は
住居
(
すまい
)
も床も立ち樹もすっかり
黒焦
(
くろこげ
)
になってしまって、数限りなく立ち並んだ
焼木杭
(
やけぼっくい
)
の間から
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
ただこの問題の決定に必要な十分な海洋観測の材料がないために問題はそのままに問題として残され、やがていつとなく忘れられていた。それが今年の凶作で急に
焼木杭
(
やけぼっくい
)
に火がついた形である。
新春偶語
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
鳥はまたたく間に、かの女の視線を
蹴
(
け
)
って近くの小森に隠れて行った。残されたかの女の視線は、墓地に隣接するS病院の
焼跡
(
やけあと
)
に落ちた。十年も前の焼跡だ。
焼木杭
(
やけぼっくい
)
や焼灰等は
塵
(
ちり
)
程も残っていない。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
猟師は、
焼木杭
(
やけぼっくい
)
に
烟管
(
キセル
)
をコツコツ叩きながら
白峰山脈縦断記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
焼
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
杭
漢検準1級
部首:⽊
8画
“焼木”で始まる語句
焼木
焼木杙