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無細工
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ぶさいく
ふりがな文庫
“
無細工
(
ぶさいく
)” の例文
鞭うたれた局部だけは
斑
(
まだら
)
に黒くなった。並んで見える浅井の靴は、兵隊靴のごとく重くかつ
無細工
(
ぶさいく
)
である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其方
(
そちら
)
で木戸を丈夫に造り、
開閉
(
あけたて
)
を厳重にするという条件であったが、植木屋は
其処
(
そこ
)
らの
籔
(
やぶ
)
から青竹を切って来て、これに杉の葉など交ぜ加えて
無細工
(
ぶさいく
)
の木戸を造くって了った。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
わたくしはまた紙でつくった
花環
(
はなわ
)
に銀紙の糸を下げたり、
張子
(
はりこ
)
の鳩をとまらせたりしているのを見るごとに、わたくしは死んでもあんな
無細工
(
ぶさいく
)
なものは欲しくないと思っている。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あの寒中にそんな水仕事をするんだから、手足も
無細工
(
ぶさいく
)
で、
荒
(
あ
)
れ放題に荒れている。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
きたない鳥だし
尻尾
(
しっぽ
)
などはたしかに
無細工
(
ぶさいく
)
だが、言葉だけはたしかに進んでいる。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
何や急に自分の体
無細工
(
ぶさいく
)
に思われて来て、……「姉ちゃんかって綺麗やないかいな、あてとちっとも変れへんもん」いわれますと、しまいにはそれを
真
(
ま
)
に受けて何とも思わんようになりましたけど
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
“無”で始まる語句
無
無暗
無頓着
無理
無垢
無花果
無事
無聊
無造作
無慙