“ぶさいく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不細工60.0%
無細工40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手製のアスベストスの棒に針金をきつけて、それを不細工ぶさいくな歯車か何かにとりつけた妙な装置が出来上った。
みんなの視線が、鉄格子てつごうしのはまった、謹慎室きんしんしつの小さな窓のほうへ昇って行った。不細工ぶさいくな、野蛮な、にんじんの顔がのぞいている。彼はしかめっつらをしてみせた。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
わたくしはまた紙でつくった花環はなわに銀紙の糸を下げたり、張子はりこの鳩をとまらせたりしているのを見るごとに、わたくしは死んでもあんな無細工ぶさいくなものは欲しくないと思っている。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あの寒中にそんな水仕事をするんだから、手足も無細工ぶさいくで、れ放題に荒れている。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)