トップ
>
炭竈
>
すみがま
ふりがな文庫
“
炭竈
(
すみがま
)” の例文
それから本館を出て赤塗の古風な門をくぐって、農舎の方へ行って見ると、そこで自家用の木炭製造の
炭竈
(
すみがま
)
が調子よく煙を吐いていた。
百姓弥之助の話:01 第一冊 植民地の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鶴生
(
つりう
)
(福島県西白河郡西郷村大字)の奥なる
高助
(
たかすけ
)
と云ふ所の山にては
炭竈
(
すみがま
)
に宿する者、時としては
鬼魅
(
きみ
)
の怪を聴くことあり。其怪を
伐木坊
(
きりきぼう
)
又は
小豆磨
(
あずきとぎ
)
と謂ふ。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
谷底へついて見ると紐のちぎれさうな
脚袢
(
きやはん
)
を穿いた若者が
炭竈
(
すみがま
)
の側で
樫
(
かし
)
の大きな
榾
(
ほた
)
へ
楔
(
くさび
)
を打ち込んで割つて居るのであつた。お秋さんが
背負子
(
しよひこ
)
といふもので榾を背負つて
涸
(
か
)
れた谷の窪みを降りて來た。
炭焼のむすめ
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
炭竈
(
すみがま
)
をぬりて冬待つ嵐かな 吏明
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
しかしこれから奥地の山々には、今でもずいぶんと遠国から、
炭竈
(
すみがま
)
に入って永く
稼
(
かせ
)
いでいる者が多い。言語風采の普通でないばかりに、一括してこれを山人に算入するのは人類学でない。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
炭竈
(
すみがま
)
や
両膝
(
もろひざ
)
抱
(
だき
)
て髭男 散木
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
炭
常用漢字
小3
部首:⽕
9画
竈
漢検準1級
部首:⽳
21画
“炭”で始まる語句
炭
炭団
炭火
炭俵
炭坑
炭薪
炭焼
炭屋
炭車
炭取