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潤沢
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うるおい
ふりがな文庫
“
潤沢
(
うるおい
)” の例文
旧字:
潤澤
粗食する人の皮膚は枯れてポソポソしているように見えますし、衛生的の食事をしている人は誰が見ても
沢々
(
つやつや
)
して
潤沢
(
うるおい
)
が多いようです。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
帰郷前よりも一層
潤沢
(
うるおい
)
をもって来たお今の目などの、浅井に対する物思わしげな表情を、お増は
見遁
(
みのが
)
すことができなかった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そうして皮膚の青白いせいか、その髪の色が日光に照らされると、
潤沢
(
うるおい
)
の多い
紫
(
むらさき
)
を含んでぴかぴか
縮
(
ちぢ
)
れ上っていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
潤沢
(
うるおい
)
も
緊張
(
しまり
)
もないお銀の顔色は、冬になると、少しずつ、見直して来たが、お産をするごとに失われて行く、肉の軟かみと血の美しさは
恢復
(
とりかえ
)
せそうもなかった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それもその十円が物質上私の生活に非常な
潤沢
(
うるおい
)
を与えるなら、またほかの意味からこの問題を眺める事もできるでしょうが、現に私はそれを
他
(
ひと
)
にやろうとまで思ったのだから。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
それさえ彼は
懐都合
(
ふところつごう
)
で見合せなければならなかったのである。まして京都から多少の融通を
仰
(
あお
)
いで、彼らの経済に幾分の
潤沢
(
うるおい
)
をつけてやろうなどという親切気はてんで起らなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
切れ長な大きいその目が、みずみずした
潤沢
(
うるおい
)
をもっていた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
唇の薄い割に口の大きいのをその特徴の一つとして彼は最初から
眺
(
なが
)
めていたが、美くしい歯を
露
(
む
)
き出しに現わして、
潤沢
(
うるおい
)
の
饒
(
ゆた
)
かな黒い大きな眼を、
上下
(
うえした
)
の
睫
(
まつげ
)
の触れ合うほど、共に寄せた時は
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
潤
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
沢
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“潤”で始まる語句
潤
潤色
潤州
潤筆料
潤滑油
潤味
潤澤
潤刪
潤屋
潤飾