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湊
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あつ
ふりがな文庫
“
湊
(
あつ
)” の例文
この立ち廻りの最中に、雨は又台所の屋根へ、
凄
(
すさ
)
まじい音を
湊
(
あつ
)
め出した。光も雨音の高まるのと一しよに、見る見る薄暗さを加へて行つた。
お富の貞操
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
心のうち
一二〇
いかばかり
清
(
すず
)
しからんとはうらやみぬるぞ。かくいへど富貴のみちは
術
(
わざ
)
にして、
一二一
巧
(
たくみ
)
なるものはよく
湊
(
あつ
)
め、不
肖
(
せう
)
のものは瓦の解くるより
易
(
やす
)
し。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
腹立つ者、無理言う者、呟く者、
罵
(
ののし
)
る者、迷惑せる者、乗り合いの不平は奴の一身に
湊
(
あつ
)
まれり。渠はさんざんに
苛
(
さいな
)
まれてついに涙ぐみ、身の
措
(
お
)
き所に窮して、辛くも車の
後
(
あと
)
に
竦
(
すく
)
みたりき。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
五體にみなぎる
精力
(
せいりき
)
が、兩の
腕
(
かひな
)
におのづから
湊
(
あつ
)
まる時、わがたましひは流るゝ如く彼に通ひて、はじめて面も作られまする。但しその時は半月の後か、一月の後か、あるひは一年二年の後か。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
五体にみなぎる
精力
(
せいりき
)
が、両の
腕
(
かいな
)
におのずから
湊
(
あつ
)
まる時、わがたましいは流るるごとく彼に通いて、はじめて面も作られまする。ただしその時は半月の後か、一月の後か、あるいは一年二年の後か。
修禅寺物語
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
湊
漢検準1級
部首:⽔
12画
“湊”を含む語句
湊町
湊川
大湊
湊合
輻湊
小湊
湊屋
湊橋
東湊町
湊入
湊々
新湊
那珂湊
鉄砲洲新湊町
湊門
湊田
牧湊
湊江清左衛門
輻湊点
一湊
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