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泣面
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べそ
ふりがな文庫
“
泣面
(
べそ
)” の例文
春日に金を渡すとき庸三は
泣面
(
べそ
)
をかいていたが、しかしまた一面には今まで立ち迷っていた雲の割れ目から青い空が見えて来たような感じでもあった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
乳母 こちのも
其通
(
そのとほ
)
りに
平伏
(
へたば
)
って、
泣面
(
べそ
)
かいて、
哭立
(
なきた
)
てゝぢゃ。
立
(
た
)
たッしゃれ/\。
男
(
をとこ
)
なら
立
(
た
)
たッしゃりませ。
姫
(
ひめ
)
の
爲
(
ため
)
ぢゃ、ヂュリエットどのの
爲
(
ため
)
ぢゃ、
起
(
お
)
きさッしゃれ、
立
(
た
)
たしませ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「勿論、
女
(
あま
)
もなに
泣面
(
べそ
)
は
掻
(
か
)
かないで
一昨日
(
おととい
)
去
(
い
)
った。」と
煙管
(
きせる
)
をこつこつ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
赤ん坊は眠り足らず、銀子の
膝
(
ひざ
)
で
泣面
(
べそ
)
をかき、ぐずぐず鼻を鳴らし口を
歪
(
ゆが
)
めているので、銀子も面白く、どの赤ん坊もこうだったと、思い出すのだった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
柵
(
さく
)
のなかの猿のように、肉の落ちた頬をもがもがさせて、
泣面
(
べそ
)
をかくほどに食欲が
恢復
(
かいふく
)
して来たのは、院長からやっと二粒三粒の米があってもさしつかえのないお
粥
(
かゆ
)
や、ウエーファ、卵の黄味の半熟
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
お作は、
泣面
(
べそ
)
かきそうな顔をして、術なげにうつむいてしまう。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
老人のような
皺
(
しわ
)
を目のあたりによせて、赤子は
泣面
(
べそ
)
をかいた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
汽車の窓から、弟は姉の方へ手を拡げては
泣面
(
べそ
)
をかいた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“泣面”で始まる語句
泣面化粧