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汝等
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きさまら
ふりがな文庫
“
汝等
(
きさまら
)” の例文
「仕方がないって済まされんぞ。それにこの会は何も
汝等
(
きさまら
)
に
施行
(
ほどこし
)
をするんじゃない、
収入額
(
あがりだか
)
は育児院へ寄附に相成るのだ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
傍
(
そば
)
へ寄るな、口が臭いや、こいつらも!
汝等
(
きさまら
)
は、その
成金
(
なりきん
)
に買われたな。これ、昔も同じ事があった。白雪、白雪という、この里の処女だ。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
門番呆れて、「
汝等
(
きさまら
)
何が買えるもんか。
干葉
(
ひば
)
や豆府の
滓
(
から
)
を売りやしまいし、
面桶
(
めんつう
)
提げて残飯屋へ
行
(
ゆ
)
くが
可
(
い
)
い、馬鹿め。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
遣
(
や
)
れ、
汝等
(
きさまら
)
、裸にしようが、骨を抜こうが、
女郎
(
めろう
)
一人と、八千の民、
誰
(
たれ
)
か
鼎
(
かなえ
)
の
軽重
(
けいちょう
)
を論ぜんやじゃ。雨乞を断行せい。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
影法師か何か知らんが、
汝等
(
きさまら
)
三人の黒い心が、形にあらわれて、俺の邸の内外を横行しはじめた時だ。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
影法師か
何
(
なに
)
か知らんが、
汝等
(
きさまら
)
三人の黒い心が、形にあらはれて、俺の
邸
(
やしき
)
の内外を横行しはじめた時だ。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「誰が
汝等
(
きさまら
)
に遣るというもんか。」お丹真顔になりて、「だがね、
皆
(
みんな
)
で頂戴いたしますというと黙ってどこかへお隠れなすったから
可
(
い
)
いのだろうと思いまして……」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又、
汝等
(
きさまら
)
とても、
恁
(
こ
)
う云ふ事件の最後の際には、其の家の主人か、
良人
(
おっと
)
か、
可
(
え
)
えか、俺がぢや、
或
(
ある
)
手段として旅行するに
極
(
きま
)
つとる事を知つて
居
(
お
)
る。
汝
(
きさま
)
は知らいでも、
怜悧
(
りこう
)
な
彼
(
あれ
)
は知つて
居
(
お
)
る。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
また、
汝等
(
きさまら
)
とても、こういう事件の最後の際には、その家の主人か、
良人
(
おっと
)
か、
可
(
え
)
えか、俺がじゃ、ある手段として旅行するに
極
(
きま
)
っとる事を知っておる。
汝
(
きさま
)
は知らいでも、
怜悧
(
りこう
)
なあれは知っておる。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
汝
漢検準1級
部首:⽔
6画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“汝等”で始まる語句
汝等處