水禽みづとり)” の例文
鵜師の綱は縦横に動いて、その間には疲れた水禽みづとりを励ますために、棹を取つて強くふなばたを撃つ音が両岸の山に響いて凄気を誘ふ。
三次の鵜飼 (新字旧仮名) / 中村憲吉(著)
養和やうわの秋、富士河の水禽みづとりも、まだ一年ひととせぬ夢なれば、一門の公卿こうけい殿上人てんじやうびとは言はずもあれ、上下の武士何時いつしか文弱ぶんじやくながれみて、嘗て丈夫ますらをの譽に見せし向ふ疵も、いつの間にか水鬢みづびんかげおほはれて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
水禽みづとり羽音はおとのわかれ。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
水禽みづとり羽音はおと調しらべ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)