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気恥
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きはず
ふりがな文庫
“
気恥
(
きはず
)” の例文
旧字:
氣恥
拳闘
(
けんとう
)
の
某氏
(
ぼうし
)
のように責任を感じて
丸坊主
(
まるぼうず
)
になったひともいましたが、やはり
気恥
(
きはず
)
かしさや
僻
(
ひが
)
みもあり張り
詰
(
つ
)
めた気も
一遍
(
いっぺん
)
に折れた、がっかりさで
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
誰でも中年以後になって、二十一二時代の自分を眼の前に
憶
(
おも
)
い浮べて見ると、いろいろ回想の
簇
(
むら
)
がる中に、
気恥
(
きはず
)
かしくて冷汗の流れそうな一断面を見出すものである。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それが今日は
野良
(
のら
)
仕事もだんだんしなくなり、たまたまみなさんが郊外を散歩して、散歩が
気恥
(
きはず
)
かしいように考えられるような、女の働きぶりを見られることがあっても
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
多少気張っても見たが、其内くたびれ、
気恥
(
きはず
)
かしくなって、
儂
(
わし
)
は
一切
(
いっさい
)
説法
(
せっぽう
)
をよした。而して吾儘一ぱいの生活をして居る。儂は告白する、儂は村の人にはなり切れぬ。此は儂の性分である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
もっと、ここに書くのも
気恥
(
きはず
)
かしいほど、
甘
(
あま
)
ったるい文句も書いてありました。で、ぼくは大切に、一々トランクの
奥底
(
おくそこ
)
にしまい込んでいたのです。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
その言い方に、ぼくはふッと、彼の大人を感じると、なにか信用して好い気になり、安心すると同時に、
一遍
(
いっぺん
)
に
気恥
(
きはず
)
かしくなってきて急いで、彼の部屋を辞しました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
恥
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高