歩哨ほせう)” の例文
歩哨ほせうは剣をかまへて、じつとそのまつしろな太い柱の、大きな屋根のある工事をにらみつけてゐます。
朝に就ての童話的構図 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
兵営へいえい高塀たかべい歩哨ほせう銃剣じゅうけんとはおたがひ連絡れんらくってしまった
歩哨ほせうは時のしよくきつす。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
こけいちめんに、霧がぽしやぽしや降つて、あり歩哨ほせうは、鉄の帽子のひさしの下から、するどいひとみであたりをにらみ、青く大きな羊歯しだの森の前をあちこち行つたり来たりしてゐます。
朝に就ての童話的構図 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
おとろへた歩哨ほせうかゝげたともしび
歩哨ほせうするどさけびがかれみゝいた