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『朝に就ての童話的構図』
ふりがな文庫
『
朝に就ての童話的構図
(
あさについてのどうわてきこうず
)
』
苔いちめんに、霧がぽしやぽしや降つて、蟻の歩哨は、鉄の帽子のひさしの下から、するどいひとみであたりをにらみ、青く大きな羊歯の森の前をあちこち行つたり来たりしてゐます。 向ふからぷるぷるぷるぷる一ぴきの蟻の兵隊が走つて来ます。 「停まれ、誰か …
著者
宮沢賢治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「天才人 第六輯」1933(昭和8)年3月25日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
俄
(
には
)
輪廓
(
りんくわく
)
工合
(
ぐあひ
)
歩哨
(
ほせう
)
疋
(
ひき
)
羊歯
(
しだ
)
顫
(
ふる
)
顎
(
あご
)
誰
(
たれ
)
袖
(
そで
)
蟻
(
あり
)
苔
(
こけ
)
聯隊
(
れんたい
)
睡
(
ねむ
)
楢
(
なら
)
厳
(
いか
)
処
(
ところ
)
停
(
と
)