正秀せいしう)” の例文
が、その中でもたつた一人、座敷の隅にうづくまつて、ぴつたり畳にひれ伏した儘、慟哭どうこくの声を洩してゐたのは、正秀せいしうではないかと思はれる。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此時病床びやうじやうもとにありし門人○木節もくせつ(翁に薬をあたへたる医なり)○去来きよらい惟然ゐねん正秀せいしう之道しだう支考しかう呑舟どんしう丈草ぢやうさう乙州おつしう伽香かかう以上十人なり。
此時病床びやうじやうもとにありし門人○木節もくせつ(翁に薬をあたへたる医なり)○去来きよらい惟然ゐねん正秀せいしう之道しだう支考しかう呑舟どんしう丈草ぢやうさう乙州おつしう伽香かかう以上十人なり。
正秀せいしうとふ、古今集に空に知られぬ雪ぞ降りける、人に知られぬ花や咲くらん、春に知られぬ花ぞ咲くなる、一集にこの三首を撰す。一集一作者にかやうの事ためしあるにや。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)