“正物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんもの37.5%
しやうぶつ25.0%
しょうぶつ25.0%
しょうもの12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お正月のお座敷へ行くのに、正物ほんものの小判や一朱金二朱金の裾模様すそもようを着たというんでしたわ。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
が、いくら売立てが流行はやるにしても、正物しやうぶつの寒山拾得が揃つて飯田橋を歩いてゐるのも不思議だから、隣の道具屋らしい男のそでを引張つて
寒山拾得 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
みじんになった陶物すえもの破片はへんを越えて、どッ、いずみをきったような清水しみずがあふれだしたことはむろんだが、ねこもでなければ呂宋兵衛るそんべえ正物しょうぶつもあらわれなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんな危い瀬を渡る為にわざわざ三人で来られる気遣いはなく、まぎれもない正物しょうものとは、わしにさえ鑑定が出来るのじゃ
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)