正物ほんもの)” の例文
お正月のお座敷へ行くのに、正物ほんものの小判や一朱金二朱金の裾模様すそもようを着たというんでしたわ。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私どもはあの中には正物ほんものの小判があることと思い込んで、一時人眼に付かないように新墓へ隠しただけでございます。砂利と古金物の詰った千両箱を盗んで処刑おしおきになるのは、いたし方もございません
私共はあの中には正物ほんものの小判があることと思ひ込んで、一時人眼に付かないやうに新墓へ隱しただけで御座います。砂利と古金物の詰つた千兩箱を盜んで御處刑おしおきになるのは、いたし方も御座いません