空山に款冬の緑が点々たるところ、ふと早春のような錯覚さえおぼえるほど、なごやかな景色であった。
川の水が子守歌のように、高くなり、低くなって、私たちの足音を消して、後から追い冠せて来るときには、一行はまた、森の中の人となっていた。森の中には款冬の濶葉が傘のように高い。
“款冬”の意味
“款冬(フキ)”の解説
フキ(蕗、苳、款冬、菜蕗、学名: Petasites japonicus)は、キク科フキ属の多年草、雌雄異株。早春の花茎をフキノトウ(蕗の薹)という。山野に生える春の山菜としてよく知られ、地下茎から多くの葉柄を立てて、一部が切れた円い大型の葉をつける。
(出典:Wikipedia)
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