あらた)” の例文
新字:
さうして短刀の刃先をあらためては、少しばかりさびの出かゝつたのを文錢でゴシ/\こすることを止めなかつた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
知らせければ早速娘夫婦は來りて死骸しがいあらためし後お粂はお菊に向ひ母樣が變死の樣子やうす仔細ぞ有ん如何いかゞなりと問ばお菊は涙を押拭おしぬぐひ私し留守るすの中に此如く成行なりゆき給ひしと答へしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
乙松の愚痴を聞き乍ら、平次は手早く死骸をあらためました。成程、提灯の明りの下でも、成勢の良い男つ振りで、色の淺黒い半纒姿はんてんすがた、キリヽとした眼鼻立も江戸の町娘好みと言ふ柄です。
お文はあがつた蒲燒と玉子燒とを一寸あらためて、十六番の紙札につけると、雇女に二階へ持たしてやつた。
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
聞付て相長屋の人々集り來りじつ親子おやこの事なればとて早速さつそく田原町へ右の樣子を申遣せし處彌吉くめ同道にて參り死骸をあらたわたくしの仕業しわざ成と申かけ其由訴へ出し事にて何を證據に然樣の儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
平次は引返してもう一度二つの死骸をあらためて居ります。
あらため忠八より遺言の趣きを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)