トップ
>
槍術
>
そうじゅつ
ふりがな文庫
“
槍術
(
そうじゅつ
)” の例文
渡辺も浪人から取立てられた者で、
疋田
(
ひきた
)
流の槍の名手であり、刀法にも非凡な腕があった。食禄は二百四十石、家中の士に
槍術
(
そうじゅつ
)
を教えていた。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ところが
寛文
(
かんぶん
)
七年の春、
家中
(
かちゅう
)
の武芸の
仕合
(
しあい
)
があった時、彼は
表芸
(
おもてげい
)
の
槍術
(
そうじゅつ
)
で、相手になった侍を六人まで突き倒した。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
槍術
(
そうじゅつ
)
の達人としては、高田郡兵衛の名はひびいているし、剣道にすぐれた者としては、堀部安兵衛などもいる。二十名と十一名とでも、
所詮
(
しょせん
)
、対等には戦えまい。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
丹後守は兵馬をつれて邸内の道場へ来ると、今まで話が
槍術
(
そうじゅつ
)
に
亘
(
わた
)
ることをすら避けていたのに、ここで我から進んで
身仕度
(
みじたく
)
をして
襷
(
たすき
)
をかけ、稽古槍を取り下ろしました。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その間の運搬は、それは静かに流れる川水にまかさねばならなかった。「拙者が——」と名乗って出た大沼喜三郎が、習いおぼえた
槍術
(
そうじゅつ
)
を役立てようと云うのであった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
▼ もっと見る
ここにおいてか、剣術の道場を
開
(
ひらい
)
て少年を
教
(
おしう
)
る者あり(旧来、徒士以下の者は、
居合
(
いあ
)
い、
柔術
(
じゅうじゅつ
)
、
足軽
(
あしがる
)
は、弓、鉄砲、棒の芸を
勉
(
つとむ
)
るのみにて、
槍術
(
そうじゅつ
)
、剣術を学ぶ者、
甚
(
はなは
)
だ
稀
(
まれ
)
なりき)
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
たしか過ぎて困るね。屋敷のものがみんな弱っている。もう八十近いのだが、人間も随分丈夫に製造する事が出来るもんだね。当人に聞くと全く
槍術
(
そうじゅつ
)
の御蔭だと云ってる。それで毎朝起きるが早いか槍を
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「武芸は剣道か、
槍術
(
そうじゅつ
)
か……ただしは」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“槍術”の意味
《名詞》
槍術(そうじゅつ)
槍によって相手を倒す武術。
(出典:Wiktionary)
“槍術”の解説
槍術(そうじゅつ)は、槍で戦う武術である。鑓術、鎗術とも書く。
(出典:Wikipedia)
槍
漢検準1級
部首:⽊
14画
術
常用漢字
小5
部首:⾏
11画
“槍術”で始まる語句
槍術家