楊雄ようゆう)” の例文
そこで第四隊にいたその二将を、第一隊に入れ代え、燕順えんじゅん矮虎わいこ楊雄ようゆう朱同しゅどう柴進さいしん李俊りしゅんなどを二陣三陣として、城下へせまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢学者の使用する一句に、「羊質虎皮ようしつこひ」というのがあって、外面虎皮こひをかぶりて虚勢きょせいを張り、内心ないしん卑怯ひきょうきわまる偽物にせものす成語としてあり、楊雄ようゆう(前五八—後一八)の文に
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
だが告子は性可能説を唱え、又楊雄ようゆう韓兪かんゆ等は、混合説を唱えましたそうで
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それぞ町中でささやかれている首斬り楊雄ようゆう——またの名を病関索びょうかんさくの楊雄ともいわれている牢役人だろう。なにしろすばらしい羽振りである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、杜興は今——紫いろに地腫じばれした顔の火照ほてりを抱えながら、李応りおう楊雄ようゆう、石秀の前に、いて、そのくやしさを語るのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)