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栓張
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しんばり
ふりがな文庫
“
栓張
(
しんばり
)” の例文
何処
(
どこ
)
から手を出して掛金を外すのか、
但
(
たゞ
)
し
栓張
(
しんばり
)
を取って
宜
(
い
)
いか訳が分りません、
脊伸
(
せいの
)
びをして上から
捜
(
さぐ
)
って見ると、
閂
(
かんぬき
)
があるようだが、手が届きません。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「戸を敲くは
誰
(
た
)
ぞ」と鉄の
栓張
(
しんばり
)
をからりと外す。切り岸の様な額の上に、赤黒き髪の斜めにかかる下から、鋭どく光る二つの
眼
(
まなこ
)
が遠慮なく部屋の中へ進んで来る。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
世の中もこんな気になれば
楽
(
らく
)
なものだ。
分別
(
ふんべつ
)
の
錠前
(
じょうまえ
)
を
開
(
あ
)
けて、
執着
(
しゅうじゃく
)
の
栓張
(
しんばり
)
をはずす。どうともせよと、
湯泉
(
ゆ
)
のなかで、
湯泉
(
ゆ
)
と同化してしまう。流れるものほど生きるに苦は入らぬ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と思って二畳の処を開けに掛ると、
栓張
(
しんばり
)
が
支
(
か
)
ってあって
唐紙
(
からかみ
)
が明きません。
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
腕は
冴
(
さ
)
えて居るし、
刃物
(
きれもの
)
は良し、又九郎横倒れに
斃
(
たお
)
れるのを見て
婆
(
ばゞあ
)
は逃出そうと
上総戸
(
かずさど
)
へ手を掛けましたが、余り締りを厳重にして御座いまして、
栓張
(
しんばり
)
を取って、
掛金
(
かけがね
)
を外す間もございません
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
栓
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“栓張”で始まる語句
栓張棒