“しんばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心張53.8%
栓張38.5%
辛張7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると板戸は閉切たてきってあるものの内側うちから心張しんばりがかかっている様子がまんざら無人とは思われない。
「戸を敲くはぞ」と鉄の栓張しんばりをからりと外す。切り岸の様な額の上に、赤黒き髪の斜めにかかる下から、鋭どく光る二つのまなこが遠慮なく部屋の中へ進んで来る。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
辛張しんばりをかって置いて表をのぞくと人が居る様子だから、しっかかきがねを掛けて燈光あかりを消し、庖丁の先で箪笥の錠をガチ/\やってようやく錠を明け、取出した衣類を身にまとい、大小を差して
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)