東路あづまぢ)” の例文
道のはてなる(東路あづまぢの道のはてなる常陸帯ひたちおびのかごとばかりも逢はんとぞ思ふ)
源氏物語:30 藤袴 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ふところに住馴し京都の我が家を立出て心細くも東路あづまぢへ志ざしてぞ下りけり元よりなれぬ旅と云殊に男の懷ろに當歳の子を抱きての驛路うまやぢなれば其つらさは云も更なり漸々にして大津の宿を辿たどすぎ打出うちでの濱を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
東路あづまぢの道の果てなる常陸帯ひたちおび
せきりし東路あづまぢ
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
野の鳥ぞ東路あづまぢ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)