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朱羅宇
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しゆらう
ふりがな文庫
“
朱羅宇
(
しゆらう
)” の例文
持つて來た
煙草盆
(
たばこぼん
)
を、敷居際に押しやると、自分は
朱羅宇
(
しゆらう
)
の長いのを取上げて、靜かに一服吸ひ付けました。恐ろしく落着き拂つた態度です。
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八
疊
(
でう
)
の
座敷
(
ざしき
)
に六
枚
(
まい
)
屏風
(
びやうぶ
)
たてゝ、お
枕
(
まくら
)
もとには
桐胴
(
きりどう
)
の
火鉢
(
ひばち
)
にお
煎茶
(
せんちや
)
の
道具
(
だうぐ
)
、
烟草盆
(
たばこぼん
)
は
紫檀
(
したん
)
にて
朱羅宇
(
しゆらう
)
の
烟管
(
きせる
)
そのさま
可笑
(
をか
)
しく、
枕
(
まくら
)
ぶとんの
派手摸樣
(
はでもやう
)
より
枕
(
まくら
)
の
總
(
ふさ
)
の
紅
(
くれな
)
ひも
常
(
つね
)
の
好
(
この
)
みの
大方
(
おほかた
)
に
顯
(
あら
)
はれて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女持の
華奢
(
きやしや
)
な短刀が、ふくよかな花嫁の胸に突つ立つて、
朱羅宇
(
しゆらう
)
のやうに燃えてゐるのも凄慘です。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ね、親分。短刀の柄が
朱羅宇
(
しゆらう
)
のやうになつて居るのに、娘の手が血で汚れて居ないのは變ぢやありませんか、——それに親分が言つたやうに
袂
(
たもと
)
で短刀を掴んだ樣子もありませんぜ」
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
朱
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
宇
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
“朱羅”で始まる語句
朱羅尾