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朱欒
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ざぼん
ふりがな文庫
“
朱欒
(
ざぼん
)” の例文
美しい黄の色が眼を射ると思えば、小さな店に
柚子
(
ゆず
)
が小山と積んである。何と云う
種類
(
しゅるい
)
か知らぬが、
朱欒
(
ざぼん
)
程もある大きなものだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「そりゃあ君、山があって、そして
朱欒
(
ざぼん
)
という大きな蜜柑が出来る処さ。」と突然禎輔は冗談のように云った。
野ざらし
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
加之、識る人も識らぬ人も酔うては無礼の風俗をかしく、
朱欒
(
ざぼん
)
の実のかげに幼児と
独楽
(
こま
)
を廻はし、戸ごとに酒をたづねては浮かれ歩るく。祭のあとの寂しさはまた格別である。
水郷柳河
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
また畑の中に立つた夏蜜柑や
朱欒
(
ざぼん
)
のその青い実のたわわに枝に
憩
(
やす
)
んでゐる、この遠い街道に沿つた、村の郵便局の、壁にあるポストの金具を、ちよいと指さきに冷めたく思つたそのあとで
測量船
(新字旧仮名)
/
三好達治
(著)
竿に釣りて
朱欒
(
ざぼん
)
のうへの白足袋は乾きたるらし動きつゝみゆ
長塚節歌集:3 下
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
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加之、識る人も識らぬ人も醉うては無禮講の風俗をかしく、
朱欒
(
ざぼん
)
の實のかげに幼兒と
獨樂
(
こま
)
を
囘
(
ま
)
はし、戸ごとに酒をたづねては浮かれ歩く。祭のあとの寂しさはまた格別である。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
くわつと燃え立つ杉の木、松の木、
朱欒
(
ざぼん
)
の木。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
くわつと燃え立つ杉の木、松の木、
朱欒
(
ざぼん
)
の木。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“朱欒”の意味
《名詞》
ミカン科の常緑高木。インドシナ原産の柑橘類。初夏に白い花が咲き、冬に肉厚の大きな黄色い果実がなる。文旦。
(出典:Wiktionary)
“朱欒(ブンタン)”の解説
ブンタン(文旦、学名: Citrus maxima)は、柑橘類の一種である。標準和名はザボン(朱欒、香欒、謝文)。ボンタン、ウチムラサキ、ザンボア、ジャボン広島県東広島市安芸津町周辺で栽培されている香酸柑橘の「じゃぼん」はブンタン類とユズの交雑種と推定され別種である。とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
朱
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
欒
漢検1級
部首:⽊
23画
“朱”で始まる語句
朱
朱塗
朱雀
朱鞘
朱鷺色
朱実
朱羅宇
朱総
朱泥
朱房