“ざぼん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ザボン
語句割合
朱欒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また畑の中に立つた夏蜜柑や朱欒ざぼんのその青い実のたわわに枝にやすんでゐる、この遠い街道に沿つた、村の郵便局の、壁にあるポストの金具を、ちよいと指さきに冷めたく思つたそのあとで
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
竿に釣りて朱欒ざぼんのうへの白足袋は乾きたるらし動きつゝみゆ
長塚節歌集:3 下 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
加之、識る人も識らぬ人も醉うては無禮講の風俗をかしく、朱欒ざぼんの實のかげに幼兒と獨樂こまはし、戸ごとに酒をたづねては浮かれ歩く。祭のあとの寂しさはまた格別である。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)