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木隠
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こがくれ
ふりがな文庫
“
木隠
(
こがくれ
)” の例文
旧字:
木隱
陣
(
じん
)
をくずした
小姓組
(
こしょうぐみ
)
の者をいつのまにかとびこえたのであろう、
木隠
(
こがくれ
)
は
白球
(
はっきゅう
)
を手に、
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
は
紅球
(
こうきゅう
)
を手にして、
最初
(
さいしょ
)
の
位置
(
いち
)
に立っている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遙
(
はるか
)
に
木隠
(
こがくれ
)
の音のみ聞えし流の
水上
(
みなかみ
)
は浅く
露
(
あらは
)
れて、
驚破
(
すは
)
や、ここに
空山
(
くうざん
)
の
雷
(
いかづち
)
白光
(
はつこう
)
を放ちて
頽
(
くづ
)
れ落ちたるかと
凄
(
すさま
)
じかり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
静岡にも居た事があるらしく、雨の糸の
木隠
(
こがくれ
)
に白い日に金閣寺を見たといふから、京都にも行つたのであらう。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「いや竹童、いまのは
木隠
(
こがくれ
)
どののわるさではない。むこうにいる
山県氏
(
やまがたうじ
)
の見そこないだから、まあかんにんしてやるがよい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は走り行き、手を鳴して
応
(
こた
)
へけるが、やがて
木隠
(
こがくれ
)
に
語
(
かたら
)
ふ
気勢
(
けはひ
)
して、返り来ると
斉
(
ひとし
)
く
賓
(
まらうど
)
の前に会釈して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
ぐずぐずしていれば、
丹羽昌仙
(
にわしょうせん
)
の
密使
(
みっし
)
が、
秀吉
(
ひでよし
)
のところへついて、いかなる
番狂
(
ばんくる
)
わせが起ろうも知れず、四日とたてば、
木隠
(
こがくれ
)
龍太郎の
吉左右
(
きっそう
)
もわかってくる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
隠
常用漢字
中学
部首:⾩
14画
“木隠”で始まる語句
木隠龍太郎
木隠流