月明つきあか)” の例文
港口みなとぐちんでえるのをました……あつとおもふとゆめめたが、月明つきあかりにしも薄煙うすけぶりがあるばかり、ふねなかに、たふとかうかをりのこつたと。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その間も寂しい鬼が島のいそには、美しい熱帯の月明つきあかりを浴びた鬼の若者が五六人、鬼が島の独立を計画するため、椰子やしの実に爆弾を仕こんでいた。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わがゆくかたは、月明つきあかりさしるなべに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)