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最先
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まっさき
ふりがな文庫
“
最先
(
まっさき
)” の例文
佐々が気づいたとき、
最先
(
まっさき
)
に感じたのは恐ろしい
眩暈
(
めまい
)
であった。脳味噌が誰かの
掌
(
て
)
のうちにギュッと握られているような感じだった。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
貴族とか、富豪とか、その他種々の少数者階級の便益のために、民衆一般の利福を蹂躪するが如きは、民本主義の
最先
(
まっさき
)
に排斥するところのものである。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
(新字新仮名)
/
吉野作造
(著)
ローヤル旅館を
最先
(
まっさき
)
にして四五の旅館で宿帳を見せて
貰
(
もら
)
ったが、
悉
(
ことごと
)
く失敗であった。最後に無駄とは思いながら念の為に海岸寄りのレヂナ旅館へ立寄って見た。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
冬の日のやや薄寒き牛込の屋敷町、
最先
(
まっさき
)
に父親、次に芳子、次に時雄という順序で車は走り出した。細君と下婢とは
名残
(
なごり
)
を惜んでその車の後影を見送っていた。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
将碁
(
しょうぎ
)
倒しになって気絶していた一行の中で、
最先
(
まっさき
)
に桂田博士が正気に返ってムクムクと起き上った。半ば身を立てて
四辺
(
あたり
)
を見ると実に何ともいわれない悲惨な有様だ。
月世界跋渉記
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
黒田巡査が
最先
(
まっさき
)
に飛び出して、扉の
把手
(
ハンドル
)
に手をかけると、グッと押しました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
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