トップ
>
時致
>
ときむね
ふりがな文庫
“
時致
(
ときむね
)” の例文
こう、
為朝
(
ためとも
)
は、おらが先祖だ。民間に下って剃刀の名人、鎮西八郎の
末孫
(
ばっそん
)
で、勢い和朝に名も高き、曾我五郎
時致
(
ときむね
)
だッて
名告
(
なの
)
ったでさ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
路の左側に石の
華表
(
とりい
)
のある社は、
河津八幡宮
(
かわづはちまんぐう
)
で、元の祭神は
天児屋根命
(
あまこやねのみこと
)
であったが、後に河津
三郎祐泰
(
さぶろうすけやす
)
及びその子の
祐成
(
すけなり
)
、
時致
(
ときむね
)
の三人を
合祀
(
ごうし
)
したものであった。
火傷した神様
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
その夜のうちにうちつれて出発、北条時政を訪ねて元服の式を終り、ここに箱王は五郎
時致
(
ときむね
)
となった。
曽我の暴れん坊
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
腕から
辷
(
すべ
)
って羽織の裾に取りつき、
錣引
(
しころび
)
きが
草摺引
(
くさずりび
)
きになったけれども、このたびの朝比奈もまた、あまりに意気地のない朝比奈で、五郎
時致
(
ときむね
)
は、またあんまりふざけ過ぎた五郎時致でありました。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この意気なればこそ、三日握り詰めたお夏の襟をそった剃刀に、鎮西五郎
時致
(
ときむね
)
が大島伝来の
寐刃
(
ねたば
)
を合わせたとはいえ、我が
咽喉
(
のど
)
ならばしらず、いかで誤ってお夏の胸を傷つけんや。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
致
常用漢字
中学
部首:⾄
10画
“時”で始まる語句
時
時分
時雨
時間
時鳥
時々
時計
時刻
時代
時節