日雇ひよう)” の例文
はらんと思ひ日夜工夫くふうなし居たりしが茲に甚兵衞は先頃より日雇ひようなどにやとはれし南茅場みなみかやば町の木村道庵きむらだうあんと云醫師あり獨身どくしんなれども大の吝嗇りんしよく者ゆゑ小金を持て居るよしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
盡し兄弟はらからなかむつましく兄は弟を思ひ弟は兄を尊敬うやまひ日々にち/\農業のうげふ耕作かうさく油斷ゆだんなくせいを出しひまある時は山に入てたきゞこり或ひは日雇ひよう走り使ひ等に雇はれ兩人とも晝夜を分たずかせぎて親半左衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
少しも買ず慢々ぶら/\と下谷邊までまはりし處長者町へ來りし時は終に日もくれしにより道にまよつて馬喰町へかへ方角はうがくを失ひ種々いろ/\聞ても一向に道は知ず途方とはうくれしゆゑ長八は番屋を頼み日雇ひよう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)